ひもろぎの高根沢です。

先日、９年前くらいにお引渡しをしたお施主様宅へ、ランチのご招待をいただき、ご訪問させていただきました。

このお宅は、個人的にも思い入れの強い家です。

なぜかというと、かなりこだわったプランになっているのです。

当時、お施主様から「お寺のような家にしたい」というご要望をいただき、悩みに悩んで、広縁、縁側、中庭、中二階から庭にでられる、高台からの眺望、枝付の大黒柱など、たくさんの面白い要素を詰め込んだプランをつくり、結果、素敵な家となりました。

お話の中で、とてもこの住まいを気に入っていただいていることを感じることができました。

「この家のこういうところが好きで…」

「ここからこう見えるところが良くて…」

など、お施主様からいろんなお話をお聞きできました。

「この家、最高ですよ！」

と言っていただいたことがかなり心に響きました。

９年経っても、こうして大切に住んでいただいている、家を好きになってもらえている、良好な関係をお施主様と築かせていただいているということは設計者として幸せです。

つくった家に住む家族が、幸せに暮らしていけるか否かは、設計者の手にかかっていると思うのです。

この責任を負って設計しているということをお施主様のお宅へお招きいただく度に感じます。